涙道診療

涙道とは

私たちの目は涙で覆われています。涙は目を潤した後、涙点という穴から排出され、涙小管、涙嚢、鼻涙管を通って鼻腔に排出されます。この涙の通り道を涙道と呼びます。

様々な原因によりこの涙道に障害が生じると、いつも泣いているように涙が溢れてしまう流涙(りゅうるい)や、長期間にわたって目やにがでるなどの症状があらわれます。
しかしながら、このような涙道障害の症状でお困りの方を専門的に診断・治療できる医師は全国的に少ないのが現状です。
当院院長は涙道の専門医として、現在でも数多くの症例を担当しております。また、クリニックでは対応困難な症例については、香川大学をはじめとする他の医療機関でも対応できるよう連携をしております。
涙道障害の症状でお困りの方は、ぜひご相談ください。

涙道イメージ

涙道障害による症状

次のような症状の場合、涙道のどこかで、閉塞もしくは炎症などの症状が発生している可能性があります。

  • いつも泣いているように涙が溢れている(流涙)
  • 長期間にわたって、目やにが続いている
  • 涙があふれて視界がぼやける、みえにくい、うっとうしい
  • 目から膿のような目やにが出る
  • 目の周りがただれる など

主な涙道疾患

鼻涙管閉塞・慢性涙嚢炎

鼻涙管が閉塞すると涙は鼻へ抜けることができなくて涙嚢に溜まります。目頭の涙嚢の所を指で押さえるとネバネバした液が目のほうへ逆流します。この溜まった粘液に細菌が感染すると、膿が逆流するようになります。この状態を慢性涙嚢炎といいます。

急性涙嚢炎

涙は目頭にある涙点から涙の通り道(涙道)を通って鼻へ流れます。
何らかの原因で涙道が詰まると、涙をためる袋である「涙囊(るいのう)」に細菌が繁殖し、急性涙囊炎を起こすことがあります。
主な症状としては、目頭(鼻根部)の赤みや腫れ、強い痛み、涙、目やに(膿)が出ます。

治療方法

点眼治療
まずは抗菌薬(飲み薬や点滴)で炎症を抑えます。膿がたまっている場合は切開して排膿することがあります。
手術治療
炎症が落ち着いた後、再発予防のために涙道の詰まりを改善する手術(涙管チューブ挿入術など)を行うことがあります。

先天性鼻涙管閉塞

鼻涙管の鼻への出口に生まれつき薄い膜が張っている状態で、生後2~3週間すると眼脂や涙を出すようになる病気です。 以前は針金(ブジー)で開放する処置も行われていましたが、生後1年で90%の症例で自然開放されるため、ブジーはあまり行われなくなりました。 自然開放するまでは眼脂が酷いときのみ抗菌剤を点眼すればよく、毎日点眼する必要はありません。

涙道閉塞の治療

涙道閉塞の主な治療法には、涙管チューブ挿入術と涙嚢鼻腔吻合術があります。
涙管チューブ挿入術は当院にて日帰り手術で行います。
※涙嚢鼻腔吻合術は入院が必要な為、耳鼻咽喉科・頭頸部外科がある総合病院への紹介になります。

涙管チューブ挿入術

涙管チューブ挿入術は、涙点からチューブを入れて涙道をひろげる手術です。
涙道内視鏡を涙点より挿入し、涙道内部や閉塞部位の状態を確認して、閉塞部を開きます。その後、涙点より直径1㎜の涙管チューブを挿入して、閉塞部分をひろげ留置します。局所麻酔で手術時間は片眼15分程度、日帰り手術で行います。
涙管チューブはそのまま留置し、2か月後に抜去します。症状によっては長期留置することもあります。
術後は1~2週間ごとの涙嚢洗浄のため、半年程度は通院が必要です。
その他、涙管チューブ挿入術についてもご覧ください。

涙管チューブ挿入術イメージ

涙嚢鼻腔吻合術

涙嚢鼻腔吻合術は、涙嚢と鼻腔の間にある薄い骨の一部を一部取り除き、新たな涙道を作る手術です。涙道がふさがっている状態が長く続き、炎症や癒着が起こっている場合や、再発を繰り返す場合にこの手術が検討されます。
目頭の部分を切開して行う「鼻外法」と内視鏡を用いて行う「鼻内法」があります。全身麻酔を行うため、数日から1週間程度の入院が必要です。

涙嚢鼻腔吻合術イメージ
涙管チューブ挿入術について
手術の特徴
  • 日帰り手術で行えます
  • 注射による局所麻酔で行います
  • 手術時間は約15~30分です
  • 涙目や流涙症の改善が期待できます
術後の経過
  • 軽い違和感や目やにが数日続くことがあります
  • 多くの場合、数日~1週間程度で症状が落ち着きます
  • シリコンチューブは通常1~3か月程度留置します
術後の注意点
  • 目を強くこすらないでください
  • 処方された点眼薬・内服薬は指示通り使用してください
  • その他の日常生活に大きな制限はありません

涙道治療で紹介状をお持ちになる患者様へ

診察日

  • 涙道治療は村田院長が診察します。
  • 火曜日・金曜日の午後は院長不在の日がありますので、外来担当医表をご確認のうえ来院してください。

注意事項

  • 涙道治療で初めて受診される患者様は、問診・検査・診療に加え手術のご相談をする可能性があり、お時間がかかります。
  • 診療終了の2時間前までにご来院ください。

抗がん剤

  • 抗がん剤使用の影響による涙道疾患の患者様は、即日緊急手術になることもあります。ご来院前にお電話いただきますようお願いいたします。
  • 抗がん剤の治療内容など、分かるものがあれば持参してください。

手術費用

保険診療での涙管チューブ挿入術費用(自己負担額)

1割負担の方 2割負担の方 3割負担の方
自己負担金(片眼) 5,500円 11,000円 16,500円
  • ※生命保険に加入しておられる方は、手術給付金を受けることができる場合があります。加入されている生命保険会社にご確認ください。